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2010/01/12

博白 01

今日から、不定期のひとりごとを始めます。

各方面で、新年の挨拶が行われている。
某地方公共団体の知事さんは、今年から、「政治が決定することになったから云々」と述べた。

このことは、昨年夏からずっと心にひっかかっている。

ひょっとしたら、こうした方々は、「政治」が決定することと、「政治家」が決定するということをお間違えになっているのではなかろうか。

民主政治の下では、政治決定は、democraticに行われる。
ということは、衆愚になろうと、意思決定スピードが遅かろうと、「民意」が決定手続きの根幹。

もし、決定が政治家の手だけで行われるということをもって、「政治が決定する」というのなら、恐るべき考え方だといわねばならない。

特に、現在語られている内容は、官僚との対比でのそれだ。

前政権では、苦しい選択を迫られる政策に関し、政治が責任を官僚に押しかぶせた。それをもって、官僚批判をするのは見当違いだろう。

今、政治がやっていると称することの内容の殆どは、アメをどう配るかということではないか。
それなら、前政権だって上手だった。

いずれにしても、政治が決定するということと、政治家だけが決定過程のすべてであるということを混同するのであれば、反省、知性、理性を欠いた理解だと思う。

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