Column_Pharmacoeconomics | 医薬品流通経済研究

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博白 不定期連載

c-hakumousu.jpg現在のコラムは、もともとは、「顧問のひとりごと」という軽いものだった。
これが、研究内容とパラレルなものになっていき、新たなテーマを設定するたびに、軽い論文なみのプレッシャーを感じるようになってしまった。

コラムはそれとして継続していくつもりだが、筆者にとって息抜き的な雑文パートを始めることにした。

顧問のひとりごとというタイトルでは、顧問をやられている方に一端をかぶせているというニュアンスもないわけではない。

いさぎよく、筆者が白(もうす)という意味で、博白というタイトルにした。

当然のことだが、「ここに述べられている見解、主張等はあくまで個人のそれであり、特定の組織等との関わりは一切ありません」。

日記風に随時掲載の形。
よろしくお願いします。

(この間、学生が当方の研究員に挨拶をするとき、「よろしくお願いします」というのを英語ではなんというのですかという質問をしてきた。当然のことながら、直訳できるわけがない。)

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ジェネリック医薬品の価格 全21回

c-GE-pricing.jpgジェネリックの「適正」価格とは何かを関係者で論じてみようという企画をやってみた。
その中で、医薬品のコストの中身の議論が行われた。
商品のコストは一概にいえない難しい分野だ。

医薬品の場合、マージンが一定であれば、「誰が安い商品を売るか」という現在の制度の根本にふれなければ、議論の深みはない。
その前提としてのコストの中味、その扱いをキチンと議論してみたい。
「キチンと」といっても、コラム的な取扱いになる。

この議論がいつか実を結びますように。

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DPC 前編

c-dpc.jpgDPCについての資料を頂戴したので、例によって、独断偏見を交え、紹介してみたいと思う(いわずもがな、ですが、文責は全面的に筆者にあります)。
いただいた資料は、「資料」にあります。

DPCとは、Diagnosis Procedure Combination。
もともとは、「わが国独自の診断群分類」を意味する英語の固有名詞として使用された。

今、DPCを知らなければ、病院医療を語れない、とまでいわれる。
これは、診療報酬点数表上の概念。
医療保険からの償還基準。
定義風にいうと、次のとおり。
 1.平成15年4月に特定機能病院に導入された
 2.急性期入院医療の
 3.診断群分類に基づく
 4.一日当たりの包括評価制度
これで、わかったという人は以下を読んでいただく必要はない。

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ジェネリック 全19回

c-GE.jpgいろんな議論がある。
素朴な疑問もある。

そもそも、何故、これまでジェネリックが普及しなかったのか。
何故、外国のジェネリック薬品は日本で売れないのか。

「これまで」はともかく、外国製ジェネリックが売れないのがどうして疑問なのか。
国産であろうと輸入品であろうと、ジェネリックでさえあれば、いいではないかという向きもあろう。

ジェネリックの本質とはなんだろう。

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医薬品流通事情 全65回

c-iryouryuutuu.jpgここ2年間、タイの医薬品流通事情を中心として、「研究」してきた。
この国については、驚くほど情報がない。
同じ時期、台湾の事情も調べた。
台湾は、日本が植民地統治を行い、戦後、少なくとも、医療費保障制度は日本の後追いする形で形成されてきた(いわゆる一元化=制度の一本化については、日本より早い)。
この地域の政府の統計、諸論文はしっかりと整備されているところが多く、台湾からの研究員も1年間でサッサと研究を終え、帰国した。

タイは、3人目の研究員にも関わらず、しっかりと制度、実情が把握できない。
これから、何回も似たようなことを書くと思うが、タテマエとホンネが乖離した不思議の国といってよい。

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厚生労働省再編 全3回

colmun-mohw.jpg厚生労働省が再編される。
いくつか思うことがある。

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医薬分業 全10回

c-001.jpg日本の医薬分業とは、実体のないものといってよい。
病院では、医師がいて、その処方箋で薬剤師が調剤する。
これがそもそも医薬分業。
これを院外に出すのを医薬分業などというのはわけのわからぬ議論。
院外調剤を医薬分業といいって喜ぶのはいかがなものか。
病院内で処理されていた薬剤を病院の外の薬局にだせば仕事が増えるという一部の勢力がやったもの。
有り体にいって、独立薬局を代表する薬剤師会の企図。
もくろみは見事にはずれ、調剤薬局チェーンという反対勢力を育ててしまった。

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流通再編 全10回

colmun-ryutu.jpg医薬品卸売業というものがある。
薬剤師という職業は、経済という目でみれば、薬を「仕入れ」、これを消費者である患者さんに「売る」商売。
卸さんから薬を買い、この価格に一定額を上乗せして売るのさ。
大学、特に、薬科大学というところは、こういう言い方が極度にお嫌い。
Fact is fact.なので、淡々と受け止めればよいではないかといつも思う。

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客学 全2回

c-kyakugaku.jpg武見太郎といって、すぐピンとくる人が少なくなった。

強力な医師会のトップとして、評価は様々だが、日本の医療に一時代(1957年から13選)を画した人物。
医療費引き上げに辣腕を振るい、高度経済成長時代に、国力、特に、経済力に見合う医療及び医療費水準の引き上げを戦い取った。医療保険での診療報酬の引き上げを主張したが、本人は自由診療であり、自らは経済的に関係がないという立場をとった。
当方は、氏の全盛時代に社会人となり、「偶には病気してくれないか」などと先輩がグチをこぼす場面も覚えている。というほど頑健な氏だが、晩年、病気を患った。入院生活を送ったわけだが、その際、ようやく患者の立場がわかったという。

で、ものしたのが、「患者学」。

辛く、厳しい患者の立場を思いやることは勿論だが、医療を受ける際に医師のわがままとは別に、受療心得があるという趣旨。詳しいことは、現物をお読みいただければと思う。

この大学にきて、1年半。

学生の受講の様子をみて、受講学というのもあるかなと思ったりするが、ここでは、普段の飲み屋通いで、身に着けざるをえなかったマナーというべきものを書いてみたい。

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